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半浦太朗のSo What?

気楽に書いてますので、気楽に読んでくださいね

ファミリー・アフェア

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スライ&ザ・ファミリーストーンの曲の話では、
ありません。
うちの家の話です。

こないだ、子どもたちに、
ブチ切れました。
ブチ切れるのは、
しょっちゅうのコトなんですが、
今回は、かなり激しかったです。
切れた理由は、子どもたちが、
ボクの作った晩飯を食わなかったからです。

以前、このブログに「料理バンザイ!」
というタイトルで、
最近、調子良く料理してるというようなことを
書いた気がするんですが、

tarouhan24.hatenablog.com


今は…ボチボチです。
その過去記事内で、
まあ、その日の気分、体調にもよるので、
またイヤにもなるだろうし、
煮詰まりもするんやろうけど」
と、書き記してるので、未来を予言してますね。

 

その日も、何となく調子が悪く、

晩ごはんを作る体制が、整いませんでした。

そんな時に限って、子どもたちは、
予想外の早さで、

「おなかすいた~おなかすいた~」コールを連発し、
台所に立っているボクの両足に、

ゾンビのように、まとわりついてきます。
こうなれば、格闘。

調子が悪いなどとは、言っていられない。
「ようし、そう来るなら!」
自分に鞭を入れ、
無理矢理テンションを上げ、強引に料理を仕上げました。
ごはん、豆腐とわかめのみそ汁、わさび菜と鶏ひき肉の炒め煮。
早さ重視の、シンプルメニュー。
(いつものことですが)
「さあ、できたぞ食べろ!」
と言うと、子どもたち返事がない。
見てみると、テレビに夢中…
あまり良いことではないのですが、
ボクが家事をしている最中は、
子どもたちには、テレビを見させています。
そうでもしないと、どうにもならないので。
「お父さん、ごはん作ったぞ」

反応がない。
「君らが、はよせい言うから、早めに作ったぞ」
反応がない。
「お父さん、ごはん作ったぞ」
3回言ったよ。

ボクの中で、何かがキレました。

「そんなにテレビが見たかったら、テレビに塩かけて、食べろ!」

まるで意味不明の、雄たけびを上げました。
塩の入った瓶をムスコに手渡し、

 さらに、テーブルの上に砂糖としょうゆの瓶を、ドン!と置き、
「砂糖としょうゆもつけて!」と言い放ちました。
ギャグでやってるわけでは、ありません。
完全に頭に血が登っています。
砂糖、塩、しょうゆを揃えるのは、
日常的に料理をする人間の、本能やと思います。
ムスメは、ボクのあまりのケンマクに、ギャン泣き。
ムスコも、気の毒に塩の瓶を両手に抱え、
涙をポロポロ…(悪いことをしたもんだ)
とはいえ、ここまで来ると、ボクも意地になっています。
「今日は君ら、テレビごはんや!」
と、半ば本気で言う。恐ろしや…。

そんな修羅場に帰宅するパートナー。
ホームドラマのなべおさみか、
アニメのあさりちゃんのパパみたいに、
パートナーが何とか、状況を収めてくれるのではないかと、心の片隅で期待する。
当然、二人の子どもは、
母親に助けを求めて、すがりつく。
ところが、パートナーは、
「疲れた」と言ってすぐに横になってしまった。
会社に疲れたわけではなく、
自分の世界観の中で、課題と葛藤があるということらしい。
パートナーは芸術家&会社員の二足のわらじである。
「お母さん、くたびれたから、何かしらんけど、お父さんと話しあって解決してくれ。
話しあったら、わかるやろ」

投げられてしまった。
家の中に芸術家がいると、ややこしい。
しかも、パートナーは、すぐにはごはんが食べられないという。
結果的に、ボクがひとりで、ごはんを食べることになってしまった。
まさかの、孤食である。
とても喉を通らない。

くたびれたパートナーも、意気消沈のムスコも、

黙って二階に上がる。
「お父さんと話しあおーよ!」
と、3歳のムスメさんが、孤軍奮闘して状況を打開しようとする。
普段、そんなにハッキリと喋らんぞ…この人。
ムスメも、パートナーとムスコを追っかけ、二階に行く。

一階で、ひたすら孤独に食すボク。
(一体、オレは何をしているのだろう?)
と、己に問う。
(何とか、せねば。しかし、まだ早い。
もう少し、厳しい面を見せとかねば。この後のヤツらへの
メッセージが軽いモノとなってしまう!10分、10分、粘ろう)


そして、10分が経過する。
3人を追って、二階に上がると、
布団の上で無言。
「ちょっと、お父さんの話を聞いておくれ」
ボクは子どもたちに、語りかける。ギリギリ、ギリギリ冷静である。
そんな自分にホッとする。

「あのな、お父さんが怒ったのは、君らがごはんを大事にしてくれん
かったからやねん」


泣きはらした目で、キョトンとしている、二人。

「君らが、はよ食べたい言うから、お父さん、はよご飯作ったやん。
そやのに、君らが、テレビばっか見てるんは、ご飯がカンタンに出てくる
もんやと思ってるからちがうんかな?」


二人、ちょっと、うなずいたように見える。

「ごはんは空から降ってくるもん、ちがうねん。田んぼや畑で、お米や野菜を作って
くれる人がいて、生きてる鶏さんや、豚さんの命をもらって、それを運んで、売ってくれる人がいて、お母さんが一生懸命働いてお金を稼いで、お父さんがそのお金で、買い物をして、料理を作って、やっとお皿に乗って、君らが食べれるねん」


二人、少し納得したように、思える。


「だから、ごはんは大事にせなあかん。テレビ見ながら食べたらあかん。『いただきます』『ごちそうさま』ちゃんと言うて欲しい」


自分でも、驚くほど、至極まっとうなことを言っている。食べることで追い込まれると、人間はマジメなのである。

「ただし…」ボクは付け加えた「テレビを食べろと言ったのは、お父さんが悪かった。それは、完全におかしい。テレビなんか食べられるわけはない。間違ってました。ごめんなさい、許してください」

すると、
「テレビなんか、食べられへん!」とホッとしたのか、感情を爆発させ、大泣きするムスコ。
自分のしでかしたことに、後悔するボク。
わけもわからずハグ。

その日の晩ごはんは、とてもしょっぱいものでした。