太朗の主夫日記 ~So What?~

世界最強の、主夫ブログを目指します!

蟻を見つめる

 

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たまに、近所の公園にひとり座りこんで、

蟻を見つめ続けることがある。

5分、10分、15分。
ひたすら、蟻の動きを見つめ続ける。
働いているのもいれば、

ボクみたいに怠けているやつも、いる。

ムスコの図鑑を、見てみる。
「アリはハチのなかまで、

ミツバチなどと同じように、
女王アリを中心に、たくさんの働きアリ(メス)、
オスアリで集団生活を送っています。
日本では北海道から南西諸島まで、280種ほどが、
すんでいます」

 ハチの仲間だったのか…。

 

たまに、考える必要もないことを、考える。
そんなとき、蟻を見続けたくなる。
この間、蟻を見ていたのは、
図書館裏の公園だった。


図書館で、読まなくて良い本を、読んだ。

本のテーマは、
「男は、なぜ女の涙に弱いか?」

だった。
タイトルを見た瞬間、イヤな予感がした。
絶対に読まない方が良いと、思ったのだが、
読んでしまった。
男はなぜ、女の涙に弱いか?
女性が「理不尽な形」で、涙を見せたとしたら、
男性に潜む騎士(ナイト)願望が、
少々の優越感を伴わせ、
「女性の涙を許してやろう」という気にさせるらしい。
大ざっぱに言うと。

この説が合っているかどうかというのは、
問題ではなく、
背筋が寒くなったのは、
ボクには確かに、
騎士(ナイト)願望というものがあるということ。
それは、自分の思考の切り札のようなものだから、
存在を、他人に打ち明けることも、なかった。

ナイト願望が存在する…
ということを、
こうして書くこと自体が、
狂気的な恥でもあるのに、
(白い馬に跨っているようなものだ)
さらに輪をかけて、
自分の中にある、
ナイト願望自体、腐りきったものだと仮定したら、
ボクはもはや、行動の動機すら失ってしまうことになる。
骨が存在しない男の、誕生だ。
誰とも会う必要が、ない。

太陽の光を浴びたくなった。
図書館を飛び出し、

公園に行き、
でも眩しく、
地面にうずくまり、目を伏せた。
そこに、蟻がいた。
蟻を見る。
じっと見る。
見続ける。
気持ちが、落ち着いてくる。
心配することは、何もない。
ナイト願望の正体が、下世話なもので、
たとえ、自分の根性が生ゴミよりも腐っていたとしても、
そもそも、ボクは特に誰も助けてはいない。
単に、蟻を見ているだけだ。
蟻を見ている肉体が存在している、
それだけの話なのだ。

遡ること、数年前も、
考える必要がないことを、考えていた。
自分の性的欲望について、だ。
滋賀のとある、素敵なおうちで、
「愛と性のお話し会」という企画があり、参加した。
車座で、何組かのカップルやシングルと

「愛と性」を語りあった。
自分は、性的欲望に関しては、
思春期であるかどうかは関係なく、
いつもお腹がすいていて、
食べることができるようなものだと、感じていたから、
不安をそのまま、口にした。

この場でしか、できないことだった。

「ボクは生物学的に、オスやから、一皮むいたら、
種付けの本能で、常にまきちらしたいと願ってる。
所詮それが、本性なんやないかと、頭を抱えている…」


ボクはここで、我に返る。
「でも、現実的にそんなことができるかって、
言われたらムリですからね」
…という発言をすると皆、笑ってくれ、
命拾いする。

蟻を見ているような男が、
何を「まきちらす」というのだ。
元々、能力的に不可能なことなど、
考える必要が、ないのだ。

蟻を見る。
蟻を見つめ続け、
我に返る。
蟻を見ている、肉体の存在。

人は、様々な圧力を他者から受け、
絶望の淵まで、追い詰められかけたら、
反射的に上を向く。
見えない空を、探す。
上へ、上へ。

 

逆に、
自分の中から沸き起こってくる

災いや腐敗を恐れるときは、
うずくまり、下を見る。
腹の底へ、腹の底へ。

 

ボクは大抵、下を見る。
するとそこに蟻がいる。
蟻を見る。
見続ける。

有り余るヒマとタイクツを利用して。

 

蟻を見る。
孤独。
それは、孤独な時間。
たくさんの人と、
いろんなことを、わかちあい、

愛し合いたい。

そのために、死ぬほどの孤独を
自分に用意する。